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千葉ロッテと趣味の郵便局巡りに関してのブログです

ゲート

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自衛隊が異世界に行って無双することで知られる作品の原作です。
東京銀座に突如現れたゲートから現れたゴブリン、トロールなどのモンスターに一般人虐殺された。銀座事件。この銀座事件の誠意ある謝罪と保障、ならびに銀座事件の首謀者を捕まえる為に政府はゲートの向こう側、「特地」に自衛隊を派遣する。

というのがこの作品の大まかなストーリーです。
さて、文明格差がある特地に行くに伴い、自衛隊は小説や映画にアイディアを求めて、「戦○自衛隊」や作品を研究。M氏やT氏に参考意見を聞き、三個師団相当の舞台を編成し、判断力に優れる、一尉以下の幹部、陸曹で編成。武器は置いていってもいいようにと、64式小銃、戦車は74式。なお、言うことキカン銃、ないほうがマシンガンと呼ばれる62式機関銃も登場します。
本作の主人公伊丹耀司二等陸尉。「食う寝る遊ぶ、その合間にほんのちょっと人生」が、モットーのオタク自衛官。いささか職務態度が熱意が欠けるため、幹部レンジャー教育に放り込まれ、すぐ上司に

「現隊復帰したいんですが」と言うが上司があの手このてで説得するもどうにもならないので、別に意識したわけでもない。なんとなく

「年末年始休暇はやらん」という言葉に

「じゃあ頑張ってみます」と言いなんとか幹部レンジャー教育を修了する。
そして夏コミに参加するためゆりかもめを待っていた伊丹が遭遇した「銀座事件」

「このままでは夏コミが中止になってしまう!」と奮起し、一般人を皇居(江戸城)に避難せさせ多くの一般人の命を救ったとして賞詞をもらい、三等陸尉から二等陸尉に特別昇進する。
そんな伊丹がゲートの向こう側の世界を調査・偵察する第三偵察隊隊長としてくゲートの向こう側に行くところから物語はスタートします。

主な登場人物は
主人公伊丹
モナー三等陸曹倉田
勇猛果敢、格闘微章持ちのちびっこWACの栗林二曹
大人して淑やかで長身のWACの黒川二曹
レンジャーなのにイラストがない富田二曹
が主に出てきます

そしてゲートを巡る各国の動向も物語のポイントとなります。アメリカはあ日本と日米条約を結んでい異世界をフロンティアと位置付け、宣撫工作をする。
中国は日本は既に先進国として豊かなのだから中国に寄越せや。という嫉妬を抱き、異世界にもうひとつの中国を作ろうと企む。仮に実現したら悲劇以外の何物でもない。誰かが言ってた「自然に対する冒涜」というものであろう。
また、日本の国内情勢は自衛隊が敵を撃退したときの敵の損害、民衆の被害を気にする某政党の女性議員。
「二○三高地」並みに無謀な突撃を繰り返して六万の死者が出たことに絶句する野党議員達。自分は理性的で、一般大衆とは一線を画していると思っている人間や、自分は他人に対して同情的な心を持っていると信じたい、「いわゆる善良でありたい」と思う人々。

マスコミは「陸上自衛隊の失態!?民間人被害者百三十名!?」
「政務官の答弁に虚偽の疑い!!」、「誰も知らない特別地域での戦い。膨大な敵側戦死ぬ者の中に本当に非戦闘員はいないのか?」
と書きつらねる朝○新聞、○日新聞。どこかで聞いたことあるような・・・。

一方、伊丹は異世界を調査中、火炎龍によって村が全滅させられたエルフの娘テュカと出会い、摩導師の弟子レレイ、ゴスロリ少女の神官ロリィと出会う。
その後、手に入った金属や宝石類を換金するためにイタリカの街で盗賊軍団と戦う、帝国の騎士団ピニャに協力し、盗賊軍団と戦闘中に明らかになる戦闘徽章持ちの栗林2曹の戦闘技術、ロリィの死のダンスパーティー中に発せられる
「ダメょ、駄目、駄目なの。このままじゃおかしくなっちゃう!!」


これミリタリー&ファンタジー小説だよね?ボイスが丹下桜で再生される
そして最中に登場する第四戦闘団の
上空からの援護射撃。さらに「薬莢を拾わないで実弾を撃てるなんて最高だぜ)という自衛官の心の叫び。
など戦闘シーンの描写が読みごたえあります。
ミリタリーが好き、自衛隊が好き、ファンタジーが好きの人にお勧めです。ちなみ自衛隊入隊希望者はこの小説を読んで入隊したいと思ったなんて入隊試験で言ってはいけません。

登場する自衛隊の装備としてAH-1コブラ、UH-1Jかと出てきます。
用語は員数、意見具申、PX、開害谷(かいかつ)地域、事案、誰何、用意周到・頑迷固陋、FPL(突撃破砕線)とか出てきます。

運用訓練幹部が出てくる作品はこの作品だけでしょうwww