当たれ鴎スイング唸れゴム印スタンプ

千葉ロッテと趣味の郵便局巡りに関してのブログです

ゲート3(下)

■あらすじ
突如皇帝が病に倒れ、皇太子ゾルザルによる恐怖の暴政が始まった――そも報せを受けた日本政府は、和平推進派の帝国人を保護するため、帝都に自衛隊空てい団を派遣し、大規模な特殊軍事作戦を決行する。
上空を無数の落下傘が舞い、瞬く間に帝都を制圧する自衛隊。一方、急ぎ駆けつけた伊丹や異世界の美少女も、孤立する皇女ピニャを救うべく、戦火の中に飛び込んでいく!

■感想
今巻は自衛隊第一空挺団を軸とした要人の救助が大きな焦点となっているので伊丹一行はあんまり出てきません。後日本政府の対応とかが主な流れです。菅原の「シェリーは俺の嫁」宣言で「よっしゃいいぜ!連れていきなとシェリー投げて、ゾルザル派にヴィフィータが「野郎共!花嫁を守れ!抜刀!」のシーンまでの流れが熱くし過ぎて好き。



 



■以下ネタバレ











ドラ息子ゾルザルが政権を取ったことにより、「日本と講和しようとしてるやつらは皆殺しじゃー」と講和派の貴族たちを次々と捕まえていく。中には日本に助けを乞う人もいたが、日本としても「一人助けると二人、三人、四人とすべての人を救出しなければならない」というプロ野球選手のファンへのサインと同じ法則があるので無暗に動くことが出来ない。あくまで日本は講和のスタンスなので動くことは出来ない。そんな中講和派の首魁ガーゼルの親戚にあたるシェリーが菅原に助けを求める。最初は自分の名前を呼ばれるだけなので一歩を踏み出せなかったと菅原だったが、シェリーの「助けて」の一言で菅原が一歩を踏み出す。助けてという他者の救済の言葉はやはり何かを動かす力があります。その後にいった「この手はいずれにせ汚れるのだから」がカッコ良すぎる。この須川話の行動が停滞していた物語を動かしていきます。

特地の状況が動き出し日本政府の動き出すかと思ったら首相森田総理が
「選挙がー」
「マスコミがー」
「国民の目がー」
と自分の体裁と選挙への影響ばかりを気にして「現場が起こしたことなら現場で処理させればいいですよー!!」という我関っぷりを発揮し、嘉納、防衛大臣夏目に問題をぶん投げる。つくつぐダメな指導者である。他国のことばかりに目が行って自国のことはどうでもいいのか?その隙を突かれたらどうすんだ?


今巻で一番好きなシーンが、特地の門がアヌルスでは各国の大使が異世界を偵察に来た場面。
PXに特地のドラゴンの鱗、特地の地図など他国には開示してはならない物が商品と販売されており、これを見た各国は
「ヒャッホーまるで特地の玉手箱やー!!いくら?なに?こんなにするの?くっそみんなで力を合わせて買うやで~」

と力を合わせる。イギリス、ドイツ、フランス、アメリカはNATの誼で手を組み、これに対抗して中国、ロシアは新興国と力を合わせポケットからありったけの金貨をかき集め~特地の地図を買いに行くのさ~。と言わんばかりにピョンピョン飛んで小銭をかき集める。不良のカツアゲか。
韓国はいつのように日本人である自衛官から「金貸して金貸して」というが誰も貸さないというオチ担当。韓国ンゴwwwwwww

そして一番トモダチが多かったドイツ君が地図を買おうとするも情報保全担当の今津がそこらへんにいた自衛官の所持金をかき集めて特地に関する品を全て買い占めて情報漏洩を未然に防ぎ事なきを得たシーンがツボだった。

そして要人救出作戦を実行する日本政府は特地に自衛隊が誇る精鋭精強最強を誇る第一空挺団を送り込み作戦を完遂しようとする。
ヤッホォー最高だぜぇー!!!!空挺団に関する知識の描写が事細かに書かれていて良いです。すごくいいです。空挺降下時のページは空の神兵を聞きながら読みましょう。
空からは空挺、地上から普通科、機甲科、Sによる侵攻作戦。帝都に攻め入る自衛隊・・・。うーん燃える展開だ。

あれ・・・伊丹が出てきてない。伊丹が出てきたのは後半の話が終わりそうなところで出てきます。前回レレイが暗殺者に狙われているので、ゾルザルぶっ殺せばいいじゃね?となったが、今津に「ゴルゴを読めゴルゴを。まず依頼主に辞めされるのがいい。」
という結論に至りゾルザルの元へ行った伊丹一行。ピニャの諮問中に乱入してきた伊丹の顔を見たゾルザルは「うああああー(椅子から転げ落ちる)」と驚きながらも「ぼくがかんがえたさいきょうへいき」のジャイアントオーガを見た伊丹は「うわー装甲騎兵みたい!」と感動しながら拳銃は放つも跳ね返されるのでレレイの魔法で一掃してもらい、ゾルザルに暗殺者を引かせるよう説得するもゾルザルが首を縦に振らないので、アーチャーの威嚇射撃で首を縦に振らせる。はちきゅーさんみたいなやり方じゃねえかー!

その後、床に倒れていた皇帝とピニャを救出して新たなる政府を作りゾルザルとピニャが対決する構図を演出する皇帝であった。ここで3巻の話がおわります。


マスコミは自分の懐を豊かにするなら何でもいいってはっきりわかんだね。