当たれ鴎スイング唸れゴム印スタンプ

千葉ロッテと趣味の郵便局巡りに関してのブログです

ゲート(下)

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上巻でイタリカの街を離脱した伊丹達の前にピニャの騎士団と遭遇し、イタリカの街を襲った盗賊団とボーゼスに間違えられ、捕虜として扱いを受ける伊丹。その伊丹を取り返す為に戻ってきた倉田達と、伊丹を介抱する館のメイド達のマーミナ、ペルシアと出会い、ペルシアと倉田がいい感じになる。そんな中、今までのことを無かったようにするために伊丹を籠落せよとピニャに命じられるが上記の雰囲気なので、無視され更に顔に傷が増える伊丹であった。

国会の証人喚問に呼ばれた伊丹達は冬の銀座にやってくる。ここで防衛省情報本部の駒門登場。小林尽のSchoolRunbleに出てきた嫌みたらしい先生が脳裏に浮かぶ。
伊丹がSであると分かる。働きありのうち一~二割は怠け者で、その怠け者がいないと参働き者だった二割が怠け者になる。ということであらかじめ怠け者の伊丹を入れて怠け者をSから出さないようにするために伊丹が配属されたとか・・・。
考人喚問に呼ばれる伊丹達と影で捕虜扱いされている兵士達を確認するピニャとボーゼス。因みにここで事務担当秘書菅原が出てきます。外交とは言葉の戦争である。 こういった、利害の調整は手間取るものなのである。ウィーン会議も危機的状況になるまでなにも決まらなかったし。

で、シーンは国会に移るが、この国会のシーンは野党の与党の揚げ足の取り方とか政治家クオリティについて書かれて好きですね。「有権者諸君!」と言われる人は出てきませんが、某政党の女性議員がモデルであろう幸原みずき議員からの
「民間人犠牲者百五十名出たことにどう思う」と聞かれ、日本人がよく使う真面目な自己批判的答弁をすると思い気や
「え~ドラゴンが強かったからじゃないでしょうか?」と斜め上の返答をして混ぜっ返す態度に与党は苦笑いし、野党からは不謹慎だと言われる。で、ロゥリィが「四分の三を救った」と正論で返されて、「ここにいるのがみんなそうならさぞこの国の兵士は苦労してる」と言われるが、
こういう時は忘れてしまう。それが政治家のメンタリティーである。都合の悪いことは忘れて無視して捏造し、白を黒と言い抜ける屁理屈論述力と分厚い面がなければ政治家やってられないのが政治家クオリティである。

そして、なぜかポルノ規制の話になって、神官ロゥリィ様のお言葉は「答えが出ないものは答えがないのが答え。芸術・表現方法を廃絶するのは結局差別にいきつく。やがて人の魂を抑制する考えに行きついて、行きすぎた潔癖、健康主義は必ず極端化して害悪に転じる」という言葉で終わる。
規制規制というけどどこかで知らないところで差別になってると。


その後、敵(各国の)の示威行為を転機で切り抜けて新宿とかで買い物して、ピニャとボーゼスに腐女子の片鱗をみせたりする。伊丹が太朗閣下にコミケのカタログ渡したりして、伊豆行って休んむことに。
その頃は市ヶ谷では秘密の作戦中。警察の仕事は癌を探しだして捕らえる活動。軍事活動は癌の塊を外科手術で取り除く活動。
スクロールが攻殻みたいと喜ぶ閣下。Sも登場するが呼び名が某聖杯戦争の使い魔。もちろん布教したのは伊丹。しかし、伊丹を捕獲する訓練を行うと言った瞬間からいない上にSでも捕まえられないためクビに出来ないとか。この伊丹の能力の訳は後々明らかになります。
しかし、Sは諸事情により撤退して他国の特戦軍がレレイ、ティカ、ロゥリィを連れ去ろうとするも、石仮面被った疑惑があるロゥリィによって全滅させられる。ここのシーンの想像が面白い。やはり戦闘描写が上手い。
その後、大きなお友達の間接的な活躍によって伊丹達は異世界に帰還し、ピニャはこの戦争を終わらせると決意して下巻が終わります。

この巻では 中国外交は「握手しながら爪先を踏む」とか、アメリカ式恋愛感は勝ったものが正義恋に禁じてなし。
日本は防諜が伝統的に薄く、国防に熱心であると悪という風潮がある。
ニートラップについて。
伊丹の母親は?
など色々と内容の濃い話になってます。

■用語
缶飯(レーション)戦闘糧食1型(とり飯、たくあん漬、ます野菜煮)
隠匿
ベッドメイク:マットレス、枕、枕カバー掛け布団一つ、シーツ二枚、毛布五枚で構成されている。今は新ベッドというのかあります。